提案用CMソング歌詞の作り方!文量と作り方の秘密を公開!初心者・未経験こそ要チェック!

クライアント様への提案でCMソング歌詞が必要になったけど、「歌詞なんて書いたことがない…」「初心者・未経験でも作れるの?」とお悩みではありませんか?

・CMソング歌詞の文量はどのくらい?
・初心者・未経験でも歌詞って作れるの?
・提案用の歌詞はどんな感じで書けばいい?
・覚えやすい歌詞の作り方のコツは?

いざCMソング歌詞を書くとなると「どこから手をつければいいの?」と困ってしまうのは当然です。
音楽と組み合わせて初めて命を吹き込まれる歌詞は作り方がわからないのは当たり前のことです。

今回の記事ではCMソング制作屋さんで作詞をするときに意識しているポイントを大公開します。
歌詞を作ったことが無い初心者・未経験の方でも、このポイントを押さえれば提案用CMソング歌詞は十分”それっぽさ”はでるはずです!

CMソング歌詞の適切な文量とは?

分量は内容にも寄るので一概には言えませんが、コツとしては『最小限の文字数』にするのがベストです。

色々と言いたいことがあるので文量は増えがち。
でもメロディに乗せるとなるとかなり秒数が伸びてしまいます。
そこにはテンポが関係しているからです。

例えばナレーションなら少し早口になっても情報は伝わります。
しかし歌詞はテンポや音程が上下する関係上、スピードを速くするのは聞きにくさにもつながります。


【ナレーション例】大自然の牧場で育った牛を使った極上ミルク100%のアイス
【CMソング例】極上ミルク100%


この位がっつりとコメントをカットする必要があります。
その他に言いたいことは映像でカバーするという割り切った考え方も重要です。


歌詞は増やすより削る。
難しいし、削りたい気持ちもわかりますがこの方向性が大切です。

よくあるのが『おナレーションで入る文量だから歌詞にもできるだろう。』という考え方です。
TVCMなど長さに上限があるメディア用には入らない可能性がでてきます。

歌詞の文量は増やさない

歌詞の文量はなるべく少なく構成するのがベストです。
少ないほどあとから足すことは容易。
上記の例で「極上ミルク100%」から足そうとすると「おいしい おいしい 極上ミルク100%」と足せます。

反対に長いのを減らすとなると「どこを削ろう、どこも捨てがたい・・・」という心理も働きます。
以下でも記載していますが、歌詞の繰り返しで覚えやすさを狙う効果を与えるなら短い方が間違いありません。

文量を増やしたくなる気持ちをグッと抑えましょう。



”童謡の歌詞っぽい”をイメージ

歌詞の文量は童謡をイメージすると丁度いい具合です。
ぞうさん、森のくまさん、こいのぼりなど誰もが知っている定番のものです。

長年愛される童謡には
・短いからこそ誰にでも伝わりやすく誰にでも覚えやすい。
・繰り返しがあるので覚えやすい。
という特徴があります。

CMソングは童謡に近い音楽ジャンルなのかもしれません。
派手で今風のサウンド・構成を発表する場ではなく、視聴者に覚えてもらうことが重要。
この視点もCMソングの歌詞を作るには重要になります。

歌詞は繰り返しにする

CMソングの歌詞では繰り返すのが定番です。
社名やサービス名など、一番認知してもらいたいワードに最適です。
上記の極上ミルク100%の例で、商品名が「モーモーアイス」だとします。
その場合の繰り返し案はこうです。

【歌詞案①】
モーモーアイス モーモーアイス 極上ミルクのモーモーアイス

【歌詞案②】
モーモーアイス うまくて最高おいしすぎ!
モーモーアイス 極上100%がGOOD!

歌詞案①は単純に同じ歌詞として繰り返す手法です。
イメージとしては『サビの中で何回も繰り返す』といった感じ。

歌詞案②は構成で繰り返す手法。
イメージとしては『毎回サビの始まりに同じワードがくる』構成としての繰り返し。

この2パターンで歌詞の繰り返しは組み込めます。
とはいえ厳密な決まりはないのであくまで歌詞の作り方のアイディアとして参考になれば幸いです。

韻を踏む

同じ母音で始まるor終わる、いわゆる韻を踏むのも効果的です。
「なんか作品っぽい」と思わせる要素がここだったりもします。

先程のモーモーアイスという架空の商品名を例にすると↓

『もっともっと大好き モーモーアイス』

っとっと × モーモーが韻を踏んでいます。
いすき × アイス も韻を踏んでいます。

厳密にはこれが韻を踏んでいると呼ぶのかは解釈が定かではありませんが、同じ音で構成されるので自然にリズミカルになり覚えやすい・頭に残る効果があります。

内容によっては必ず表現できるものではありませんが、アイディアの一つとしてよく使います。


楽しいワードをチョイスする

明るい楽しい親しみやすいニュアンスがでるワードを組み込むのも大事です。

『美味しいアイスです。』という歌詞より『美味しいアイスだ!』と書いた方がこのテキストを見ただけでも後者の方が元気さ、ポジティブさ、楽しさが感じられると思います。

特に語尾はこうした表現を付け加えやすいので「じゃん!」「だね!」なども適しています。
他にも「OK!」「最高!」「やったね!」「レッツゴー」といった一言ワードも掛け声的に加えるとさらにポップで印象的にになります。

『もっともっと大好き(最高!) モーモーアイス』といった具合です。


また提案時にも例え文面だけの歌詞だとしても視覚的に明るいイメージが伝わります。


説明っぽいワードが並んだ歌詞ではなく、楽しい雰囲気を感じられるワードが並んだ歌詞にする。
これがCMソングの歌詞としても有効です。

文量少ないからといって不安にはならなくていいんです。

文量が少ないと「これでいいのかな?」と不安になってしまう気持ちわかります。
でも全然問題ありません。
CMソングで100%全ての情報を伝えきるということは無理な話です。

商品・サービスが溢れる現代、加えて自ら検索行動をとる現代。
ふとした瞬間にメロディを思い出してもらい、なんだっけ?と検索してもらう。
これこそが令和のCMソングを活用した目指すべきユーザー行動です。

文量を多くして覚えにくく印象に残せないままにするか。
文量を少なく確実に覚えてもらい思い出してもらえるか。

絶対後者の方が正しいとご理解いただけるはずです。
その為には文量は極力減らしてスタートし、足りない場合は増やしていく制作フローの方が間違いありません。

ぜひCMソングの歌詞の作り方を参考にしてみてください。

普段意識している作詞のポイントを書いてみました。
きっと音楽経験ゼロ・作詞なんて無理に決まってる!!という方でも取り入れられる実践的方法だと思います。
やはりそれでもコツが必要では!難しい!!と思うかもしれません。
そんな場合でも一度CMソング制作屋さんにご相談ください。

「こういう歌詞でどう思いますか?」というご相談にも特に料金も頂かずご回答します。
お気軽にお問い合わせくださいね!